今年の冬は旅行で、「車中泊」をしたい!そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?
ただこの冬の季節、「寒さ」だけが一番の懸念ポイントですよね、、。車中泊でRVパークなどに泊まってキャンプもしたい!と思ってもこの「寒さ」だけが嫌で車中泊に気乗りしない・・。なんて方もいらっしゃるはず。
今回はそんな「冬の車中泊」について対策とポイントをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
この記事はキャンプ芸人の「ベアーズ島田キャンプ」がこれまでキャンプや車中泊をした体験なども元に執筆。ぜひ車中泊旅の参考にしてください。
この記事はこんな方におすすめです
- これから冬の車中泊旅にいく予定の方
- 車旅で遠出して、車中泊をする予定のある方
- キャンピングカー旅行に行く予定の方
このサイトの運営者
ベアーズ島田キャンプ
月に10日以上キャンプに出掛ける野外料理研究家。 レシピ本を2冊出版 その傍ら合同会社ベアーズの代表を務める。 そちらの会社では楽天トラベルキャンプのアンバサダー、アウトドア用品のアドバイザー、レンタルキャンピングカーなどの事業を営む2人の父親。
冬の車中泊で注意すべきポイント
冬の車中泊では、注意すべきポイントがいくつかあります。準備や対策が不十分だと、体調不良や大きな事故につながる恐れもあります。そういったことを起こさないために、冬の車中泊の際の注意点からしっかりと確認していくようにしましょう。
道路・雪道に注意
冬の車中泊の場合、凍結路や雪道を運転するシーンは少なくありません。また雪が降っていない地域でも、日が当たりづらい道路や、朝・夜に気温が下がりやすい地域は、雪は積もらずとも、道路の凍結などする場合があります。装備や運転方法に気を配り、事故を防ぐための対策をしましょう。
特に風通しの良い橋や陸橋、トンネルの出入り口付近などは気温が低く、凍結しやすいため注意が必要。
平地では晴れていても、標高が高い場所では雪が降っていたり、路面に雪が残っていたりすることも考えられます。「車を冬装備にする」「急発進や急ブレーキを控え、いつも以上に安全運転を心がける」など、ならではの対策が必要になってきます。
寒さ対策は必須
エアコンを入れていない車内は野外と同じぐらいまで冷え込むため、冬の車中泊では必ず寒さ対策が必須です。
車内にいようが、エアコンをつけなければ車内温度が氷点下になることもあり、低体温症のリスクが高く、寒さ対策をせずに長時間過ごすと、判断力の低下、意識障害などの症状が現れる危険性があります。
安全に車中泊を行うために、車の断熱や体の保温など、入念な寒さ対策をするようにしましょう。
エアコンやエンジンのつけっぱなしはNG
寒いからという理由で、車中泊中にエアコンやエンジンをつけっぱなしにするのはNG。
停車中にエアコンを長時間稼働させると、バッテリーが上がってしまう原因になります。環境に配慮するということも考えると、エアコンの使用は必要最低限に留めるのがベストと言えるでしょう。
また、エンジンのかけっぱなしも環境への悪影響が懸念されるほか、周囲への騒音や思わぬ事故につながる可能性もあるため、必ずエンジンは切りましょう。
特に、積雪がある場所でエンジンをかけっぱなしにするのは非常に危険。雪が積もってマフラーに塞がれてしまうと、排気ガスが車内に流れ込み、一酸化炭素中毒になる恐れもあります。
冬車中泊での具体的な安全対策&寒さ対策
ここからは冬の車中泊をする際の安全対策と寒さ対策についてご紹介していきます。
「冬の車中泊の注意ポイント」を踏まえた上で、冬の車中泊を下記観点からご紹介していきます
- 車の装備を冬仕様に
- しっかり防寒できる服を着用する
- グッズなども活用して、寒さ対策をする
ぜひ参考にしてみてください。
車の装備を冬仕様に変更
車の装備は「タイヤの準備」と「車の断熱」に分けられます。いずれも冬にお出かけしたり車中泊をする際には必ず最優先になってくるポイントです。
雪道や凍結路に備えたタイヤ装備に
冬の車中泊では車内での寒さ対策に目が行きがちですが、まずはタイヤを冬装備にすることが優先事項。
安全に車中泊スポットへ辿り着くためにも、凍結路や雪道に備えて、スタッドレスタイヤやチェーンなどを準備することが大切です。
また、チェーンを活用する場合は、プラスチックやゴムで作られた耐久性の高いものを選んだほうが安心です。「オートソック」などのタイヤは、あくまでも緊急用の装備なので、耐久性や持続性が高くない点に注意することが必要です。
またタイヤを冬装備にしたからといって慢心せず、「凍結や雪のせいでスリップしてしまうかもしれない」と心がけて、安全運転をすることが大切です。
- 運転前にアクセルやブレーキの感覚を確かめる
- 普段よりも速度を抑え、車間距離を広めにとる
- 急発進や急ハンドルは抑える
安全のために、常に路面や天候の状況に気を配り、悪路・悪天候の場合には運転を控えるなどの判断も必要です。
しっかり防寒できる服を着用する
車を冬装備に変更しても、肝心の「体」が冷えてしまってはどうしようもありません。
そんな体を冷やさないための服装備をご紹介していきます。
ウェアの構成を「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の3層の重ね着とすることを、登山用語で「レイヤリング」と言います。
車中泊に限ったことではありませんが、その日の気温や環境(車内装備)に応じて脱ぎ着できる服装にすることで、衣服内を快適に保つことができます。
私は普段冬のキャンプをするときには、ダウンのベスト(ユニクロなどのもの)をインナーに着ます。軽いですし、袖もなくもこもこにもなりにくいのです。更にアウターに風を通しにくいものを着ると、ダウンがより暖かさを増してくれます。
暑くなってくればそれを脱いで調整できるなど、非常に重宝しております。
ぜひレイヤリングを意識した服装で、冬車中泊をしてみてください。環境に合わせた服装が容易にできるので、おすすめです。筆者の場合はユニクロで購入することが多いです。
また3首と呼ばれる、首・手首・足首を保温することも大切です。3首は、太い血管が通っているうえに皮膚が薄いため、寒さの影響を受けやすい部分です。3首の冷えは全身の冷えにもつながるので、ネックウォーマーや靴下などを使ってしっかりと保温しましょう。
グッズなども活用して、寒さ対策をする
車の装備、服装などの対策ができたら、更に車内環境をアイテムでよくしていきましょう。
- カーテンや銀マットで断熱
- マットレスで断熱
- ポータブル電源を用意して暖房器具も活用
カーテン・銀マットなどで窓を断熱
外からの冷気はガラス窓を通して伝わることが多いため、カーテンや銀マットなど、グッズを用いて窓を断熱するようにしましょう。
車種専用のシェードは、ジャストサイズで隙間なく装着できるのでおすすめです。ただ、できるだけコストを抑えたい場合は、厚手の銀マットなどで、シェードを自作するのも一つの手。
専用マットレスも準備
マットなども、冬用に買い揃えて準備をするのがポイントです。車中泊マットを敷けば、すき間や段差を埋めて睡眠しやすい環境を作れるのがメリット。
シートのすき間から入る冷気を防ぎ、寒さを和らげることができるので、冬専用のマットレスを購入して準備しておくのも冬車中泊の際は欠かせないポイントです。
下記のポイントで選ぶのがベスト。
- 車にあったサイズを選ぼう
- 厚さは10cm以上がおすすめ
- 断熱性に注目
車のサイズに合わせる点や厚さを重視する点は言わずもがな。
マットレスの場合、「R値」という「熱抵抗値」を参考に商品を選ぶのがおすすめです。
R値(熱抵抗値)は、ASTM F3340-18に基づくスリーピングパッドの断熱性を表す指標です。数値が高いほど断熱性が高いことを示しています。R値はパッドを選択する際の目安としてみてください。
ポータブル電源を用意して暖房器具も活用
ポータブル電源があるだけで、寒さ対策の選択肢が広がります。
電気毛布や電気湯たんぽといった暖房器具なども使うことができ、その他電気ケトルなどの電化製品も一部使うことができます。予算に余裕のある方はポータブル電源も準備しておくと良いかもしれません。
私が使用しているポータブル電源はこちら。参考にしてみてください。
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その他の快適な車中泊のために
上記では対策として車内環境や服装、グッズについてご紹介してきました。ここからは、より安全かつ快適に冬の車中泊を行うためのポイントをご紹介していきます。
車中泊場所を工夫する
防寒重視の場合、標高が低い場所や雪が少ない場所で車中泊をするのがおすすめです。
またキャンプ場の電源サイトやRVパークなど、電源を確保できる場所で車中泊をするのもおすすめ。電源が必要な防寒グッズを使える他、ポータブル電源を充電して連泊に備えることもできます。
車によっては、電源確保に便利な純正アクセサリーのラインナップもあります。また車自体を電源サイトで充電できる「キャンピングカー」にするなど、方法もいくつかあるのでぜひ試してみてください。
私は家族でよく「RVパーク」を訪れて車中泊をすることが多いです!RVパークの場合は電源サイトがついていることがほとんどなので、エンジンかけっぱなしなど気にすることなく、快適な車中泊ができます。
温泉や銭湯で体を温めることもおすすめ。
車中泊スポットの周辺に温泉や銭湯があれば、積極的に利用するようにしましょう。体の芯までしっかりと温まっていれば車内でも快適に過ごせるので、ぜひ試していただきたいです。
温泉施設付きの車中泊スポットもあるため、そういった温泉付き車中泊スポットを目的地としてご旅行されることも一つの手段としてあることを覚えているといいかもしれません。
天候情報はこまめにチェック
車中泊に行く前はもちろん、目的地に向かっている間や目的地についた後も、こまめに天候の情報を確認することを推奨します。
事前に大雪などが予想される場合には、車中泊を中止するなどの判断も大切です。途中で天候が悪化したときには、場所を移動したり、付近の宿への宿泊に切り替えるなど、柔軟に対応して身の安全を守るようにしましょう。
冬車中泊はキャンピングカーがおすすめ!
上記では「冬の車中泊」の対策とその方法について解説をしてきました。ただ私としては冬の車中泊旅は「キャンピングカー」で行くことを強く推奨します。その理由は下記。
- 断熱と暖房がしっかりしている
- 快適な睡眠環境が整う
- 収納スペースの豊富さ
これらの装備・環境が最初からついているキャンピングカーなら、冬の寒い中でも快適に車中泊を楽しむことができます。キャンピングカーに加えて、今まで紹介してきた「ポータブル充電器」やレイヤリングを意識した服装などをして、冬の車中泊旅をぜひ楽しんでいただきたいです。
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